”いもキス” 1巻 感想
とらのあな通販での購入本 第2弾!
『カノジョの妹とキスをした。』
By海空りく イラスト:さばみぞれ
・どんな話?
高2で初カノジョ(晴香)ができた主人公博道。ところが、親の再婚により義妹の時雨との二人暮らしがスタート!しかも時雨は晴香の妹!?からかい上手な時雨に翻弄される日々の始まり!
・評価 ☆☆☆ (3/5)
序盤は読みやすい。
女子に不慣れな博道と、ラフで軽い感じの時雨のやりとりは読んでいて心地よさも感じられる。家では博道を「おにーさん」と呼んで、かまってちゃんな姿はなおよし。気持ちの微妙な変化が、行動から伝わってくるのもよきよき。
ただ、少し中盤は展開に飽きてしまったところもある。特に晴香と博道の関係性。晴香は、博道へとにかく好きがあふれていることだけ伝わってくるが、彼女の良さ・可愛さは多くは語られない。晴香の描写が少なかったため、読者にとって魅力的に映りにくいのではないか。魅力的でないヒロインと主人公の甘い時間は、少し長く感じてしまうかもしれない。晴香の描写については今後に期待。
しかし、それをも覆す第13、14話。ドキドキした。
今までの博道視点とは違い、時雨視点で物語が進んでいく。ここで何かが起こる!と思ったが想像以上に話の持って行き方が上手かったように感じる。序盤で、博道への感情は「好き」なのかあいまいな部分であったが、ここで明らかになる。時雨が本気で「おにーさん」にアタックをかける14話のラストは見逃せない。タイトル回収もここできたか!と興奮。
「そうして俺は最愛のカノジョと初めてキスをした日、カノジョの妹とキスをしたのだった。」 (本文引用)
ラブコメなのにゾクッとしてしまう終わり方。すごい。非常に惹きつけられた。
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